歯周病治療

予防が肝心な歯周病。
万が一進行しても、
当院では歯を残すための
治療を行います。

歯周病は自覚症状が出にくいため、発見が遅れがちです。
虫歯や入れ歯などの治療時に歯周病があれば、その場しのぎの治療ではなく、歯周病の治療もおすすめします。
治療では、歯周病の原因となる歯石を一本一本丁寧に取り除くため、初期には通院回数が必要になる場合があります。ご了承ください。
歯周病治療が終わったら、予防治療に移行し、専門知識を持つ歯科衛生士が、患者様お一人おひとりに合わせたアドバイスで、お口の健康維持をサポートいたします。

予防治療

定期的な歯のチェックで、
歯と全身の健康を手に入れましょう。

人生100年時代。いつまでもおいしく食事を楽しむために、ご自分の歯を守っていただきたい。その想いから、当院では予防治療に力を入れています。
定期的に診ることで症状が出ていないごく初期の問題に対応し、ストレスなく歯の健康を維持できます。
治療後のよい状態を保ち、トラブルの再発を防ぐためにも、継続的な検診をおすすめしています。

お口トラブルの
早期発見のためにできること

予防治療では、まずお口の状態を確認します。
このとき、歯科医師は目でさまざまな角度から歯を診たり、器具で歯に触れたりして、虫歯の有無や歯ぐきの状態を把握します。
しかし、視診だけですべての異変に気づくことはできません。そこで歯や歯ぐきの内側まで確認するために、レントゲンを用います。
レントゲン撮影をすることで、歯の神経や根管の状態、虫歯の進行度、詰め物や被せ物の適合、歯周病の状態、顎の骨の構造など、お口全体の情報を知ることができます。必要に応じて部分的にさまざまな角度から撮影し、歯と歯の隙間にできる虫歯の早期発見にもつなげています。
レントゲンでも写りにくい小さな虫歯は、レーザーを使った機器で、より精密に診断することもできます。レーザーで虫歯の状態や深さを数値化できるため、治療するかどうかの判断が難しいごく初期の虫歯にも対応できます。

予防治療のメリット

人生100年といわれる一方で、健康寿命は100年に届いていません。
健康寿命とは、不自由なく日常生活を送る期間のこと。歯の残存本数が多いほど、健康寿命が長くなることが明らかになっています。また、歯の残存本数が少ない人ほど、認知症のリスクが高まることも示されています。
さらに歯周病は、病気の発症や進行にも影響を与えることがわかっています。歯周病菌の毒素は動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高め、糖尿病にも悪影響を及ぼします。
予防治療を続けることで、歯の健康だけでなく全身の健康を守り、豊かな人生を送ることができるのです。

特に予防治療が
必要になる生活習慣とは

予防治療は、子どもからご高齢の方にいたるまで、すべての皆様に必要です。歯のトラブルは、生活習慣やクセに起因することも多く、なかでも次の3つの習慣が大きく影響します。

①ダラダラと食べる

虫歯の原因菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養にしています。そのため、ダラダラと食べたり、飲んだりしていると、お口の中に糖分が留まる時間が長くなり、それを栄養にする虫歯菌が酸をつくり続け、歯が部分的に溶け始めます。
食事やおやつ以外の時間には、口にものを入れないようにするなど、メリハリをつけた食習慣をつけることが重要です。

②食いしばりや歯ぎしり

寝ている間に食いしばりや歯ぎしりをする方は、案外多いものです。しかし自分では気づきにくいため、歯科医師や家族からの指摘でわかるケースがほとんどです。
食いしばりや歯ぎしりは、歯にとても大きな負担がかかり、歯がすり減ったり、痛くなったりと、悪影響があります。自分では防ぐことができないため、就寝中にマウスピースをして防ぎます。

③口呼吸による口腔内の乾燥

マスク生活が浸透した今日では、マスクの中で口呼吸する人が増えています。そのため、お口の中が乾き、細菌が繁殖しやすい状態になっています。
口腔内の乾燥は、感染症を呼び寄せるだけでなく、虫歯や歯周病にもかかりやすくなっていまします。できる限り鼻呼吸を意識し、適度に水分を摂って、乾燥を防ぎましょう。

お口の健康を守るために

歯の性質やお口の環境は、患者様お一人おひとり異なるため、その方にあった方法でブラッシングすることが大切です。
当院では、専門知識を持つ歯科衛生士が患者様に適切なブラッシング法をお伝えしています。できれば1日3回、食事の後には歯を磨く習慣をつけていただきたいと考えています。毎食後が難しければ、朝と寝る前の2回は、時間をかけて丁寧に磨きます。
ブラッシングだけで落とせる歯垢は、およそ全体の60%程度です。残る歯垢は、デンタルフロスや歯間ブラシで取り除きます。フロスなどの使い方も歯科衛生士がご指導します。わからないことがあれば、ご遠慮なくお尋ねください。